お花見

お花見
 私はミモザの花を見た事が無い。ソメイヨシノの花も同様に見た事が無い。この北の地では、寒さに耐え切れず、枯れてしまうのだ。  此処では、春の訪れはエゾヤマザクラという桜が知らせてくれる。  五月のゴールデンウィークの終わりに咲き始めていた桜が、最近では四月の末に咲き始める。暖かくなるのが早くなったものだ。 「長閑だねぇ」  陽の当たる、窓際のソファーに座り、シワシワになった手で三毛猫を撫でる。此処から桜を眺めるのは何度目だろう。 「たまも桜が咲いて嬉しいかい?」
ナナミヤ
ナナミヤ
ファンタジー、時々現代なSSと、恋愛ファンタジーな連載小説を載せています。 SSは気まぐれ更新、連載小説はストックがあるので毎日更新しています。第一部、第二部ともに一度完結したものを改訂しています。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 連載小説は他所でも投稿しています(エブリスタ、小説家になろうは最新話更新中)。 アイコンはフリーアイコン、表紙はAI生成アプリを使用しています。 必ずフォロバする訳ではありませんので、ご了承下さい*ᵕᵕ 情景描写が美しい方、心情表現の丁寧な方、尊敬します⟡.· お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 Novelee 2025.1.23〜 Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako