ロマンチスト

ロマンチスト
「ちょっと寄り道してこうか」 星降る満月の夜。 彼は近くの駐車場に車を止め、私を降ろした。 「どこ行くつもりなの」 と聞いても、 「着いてからのお楽しみ」 としか答えないまま、すたすたと私の前を歩いていく。 仕方なく彼について行くと、何処からかさざ波のような音が聞こえてきた。 歩けば歩くほど、その音はくっきりと鮮やかになっていく。 小道を抜けた先、目の前に広がった果てしない眺めに息を呑んだ。
4時22分
4時22分
愛とも言うその暴力で 君と二人で喧嘩したい - 「MAD HEAD LOVE」 米津玄師 -