ロマンチスト
「ちょっと寄り道してこうか」
星降る満月の夜。
彼は近くの駐車場に車を止め、私を降ろした。
「どこ行くつもりなの」
と聞いても、
「着いてからのお楽しみ」
としか答えないまま、すたすたと私の前を歩いていく。
仕方なく彼について行くと、何処からかさざ波のような音が聞こえてきた。
歩けば歩くほど、その音はくっきりと鮮やかになっていく。
小道を抜けた先、目の前に広がった果てしない眺めに息を呑んだ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/7/24 5:45
4時22分
愛とも言うその暴力で 君と二人で喧嘩したい
- 「MAD HEAD LOVE」 米津玄師 -