regret −rinka①−

regret −rinka①−
 −rinka①−  教室に響く、紙に字を書く音。先生が授業する声。この先生の授業は面白くない。そんなことを考えていると、シャーペンの芯がバキッと折れた。いつまで勉強すればいいのだろう。いつになったら、私を認めてくれるのだろう。私を、私の全てを受け入れてくれたのは、あの人たちだけだった。会いたい…また、話を聞いてほしい。もう戻れないことは知っている。でも…会いたい…  −5年前−  テストは100点を取るのが当たり前、休日に友達と遊ぶことができないのも当たり前だった私は、クラスで浮く存在だった。そんな私の昼休みは決まって、1人で図書館で勉強していた。この学校の図書館は暗くてジメジメしてて、カビ臭いから誰も来ない。友達のいない私にとって、ここはお城だった。なのに…最近1人の女の子が、図書館にやってくるようになった。  どのくらい経っただろうか。彼女は本を読みながら、涙を流していた。話しかけようか、そのままにしようか、しばらく悩んだ私はそのまま図書館を出た。彼女は誰だろう。なぜ泣いているんだろう。この時からかもしれない。彼女に親近感を抱き始めたのは。
makono
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高校生です。 あまりなれていないので、おかしなとこもあると思いますが、笑ってみてください✨