もう一度④

何度も笑って、泣いて、怒って、不貞腐れて。 時を進むお前と、時に置き去られた俺とでは何もかもが違った。 お前は紛れもなく人間だった。 だからこそ、手放さなければならなかった。 「朔夜(サクヤ)!!」 遠くから聞き慣れた少女の声が俺を呼んだ。 反射的に振り返ると、こちらに手を振りながら駆け寄ってくる少女が一人。時折転びそうになる彼女に俺は声を張った。
未尋
未尋
時々、というかほぼ投稿しない時の方が多いけど、パッとした時に思いつきで投稿します!