見つからないもの

私はきっと他からみればすごく満たされている人間に見えるのだろう。 それは身近な人々の言葉からも読み取れる。 『私君になりたかったな。勉強もできて、優しくて、親も君を甘えさせてくれて、あ…君料理もできたよね。なんでもできて羨ましいよ』 そんな感じの言葉を私はよく聞く。小さい頃は疑いもしなかった。ああ、嬉しいな。私すごく幸せだ。そう実感できていたと思う でも今はどうだろう。私は私になりたかったというあの人たちに素直にありがとうと言えるのかな 勉強も、なんでここまで必死に食らいついているのかなんてわからない 私はいつも誰かに本当の優しさをあげられていたかな
koa
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どこにでもいる高校1年生 そこらへんにありふれてる日常を美しく表現しよう