私か虚像のあなたと夢の中の定法
目を開けると、ただ闇が広がっていた。辛うじて2人の輪郭が浮かび上がっているのは見える。
何かが記憶の箱から出でて流動し、それを思い出しそうな気がする。
宇宙でも暗室でもない、紛う事なき闇。私はこの景色が、自分で見ていないのに見ているような既視感を感じた。
次第にこの世界?で起きたであろう事を思い出し始めた。
私たち3人は友達で、共に世界が消えゆくのを見た。
私たちのもう1人の友達、敬博(たかひろ)は、世界でたった3人の大切な友達を遺すために、自ら消えていったのだ。
敬博は私たちを「磁界転移装置」に乗せ、
「僕たちが発明したこの装置は、開発が進んでいなくて3人しか乗れないんだ。」
と泣きながら小さな微笑みを見せて、目の前で消えていった。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/2/7 12:50
どうこく
不定期投稿+長期間無浮上あり
パッと思いついたものを書き綴るタイプです
抽象的で分かりずらい表現多め(((