川
冬の、凍りつくようなその流れ
音も空気も凍りつき、静寂が覆うその流れはいつしか
君の命も、心も、汚れも何もかも
ゆっくりと包み流して行くのかな
温かいと言ってくれた君、その心にあったのはやけどするほど冷たい感情だけで、ふっと笑った君の横顔は、まるで氷柱のように私の心に突き刺さる。
知らなかったとは言わない、しかし解かっていなかったのも事実である。
君はいつでも優しくて、だからこそいつでも冷たい心を留めていた。
優しさはときに他人との距離を見定めるものになる。周りのみんなはそれに気づかず押し寄せ、その度に君は感情を流さぬように凍りつかせていた。
しかし、その留め方は長くは持たないことを君は自覚していない。気付かぬうちに決壊し、流れ、濁流になって心身を滝つぼへ沈めた。
あの時、私は、その冷たさを嫌って手を伸ばすことを躊躇った
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カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2025/3/14 14:48
最終編集日時: 2025/4/1 11:33
灯崎 とあ