第6回N1 壁の向こうは。

第6回N1  壁の向こうは。
“ねぇ待ってよ!!” 空が真っ赤に燃えた夏の夕方だった。 荒く乱れた呼吸の中、必死に足を動かして。 スクールバックの紐を握りしめたまま、私は口を開けていた。 “……” 前を進むあの子は止まらない。 綺麗に切られた後ろ髪を揺らし、走り去っていく。
水彩絵の具
水彩絵の具
ぱれっとの中だけで生きてます。 自分の思ったことを書いてるただの水彩絵の具。 部活は万年ベンチ組。 スランプの沼に陥ってます。