ひとり、キャンドルナイト
キャンドルの柔らかい光が網膜を焦がしている。彼のことならなんでも知ってる。一緒にいた時間がその証拠。だけど、私じゃないんだね。
息に吹かれて火が揺れる。黒い跡がじわりと広がると、夜の壁にぼんやり彼の影を感じた。本当の彼は、ここにいない。振り払う風に、火は白い煙に変わった。
1
閲覧数: 32
文字数: 138
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2021/12/20 8:56
野風 隼人(ノカゼ ハヤト)
試しにTwitterで投稿している140字小説を載せていきます。よろしく!