140文字の世界② その後
明日、世界が終わるとしたら。僕は君の手を引き、遠くへと行きたい。だってそうすれば。
「君は居なくならずに済むだろう……?」
口唇が震える。それを僕は気の所為だと捉え、前を見据えた。君は何も言わなかった。
「……こんなにも愛おしいと思ったのは。」
僕は。
「君を、」
世界が本当に終わるのなら。僕は何をするのだろう。分からない。分からないからこそ、君に訊ねたのだ。
『居なくなる』
その事実を受け止めるには些か遅すぎた。時は流転する。
いつだって僕を置いて。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/7/13 12:30
井上雛
暖かくて儚い、そんな話を紡ぎたい。
閲覧してくれてありがとうございます。
『貴方』に届きますように。
開始 7月13日 2022年。
もう一度会えるのならば。連載中。