コード:ジニア 第四十六話「衣替え」
それはいつものように喫茶店の店じまいをしている時だった。
「少年、ハイナ君。店の片付けをしているところ申し訳ないが、少しこちらに来てくれないかい?」
突然エルさんに呼ばれ、僕はテーブルを拭いていた布巾を置いてカウンターの奥に居座っている魔女の元へと向かった。
ハイナも、床を履いていた|箒《ほうき》を持ったままだが、こちらに駆け寄ってくる。
「二人にはそろそろ給料を渡した方がいいと思ってね。これを受け取ってくれ」
そう言って、魔女は僕達にそれぞれ茶封筒を手渡した。その封筒はとても分厚く、軽く中を覗いてペラペラと紙幣を数えてみると、なんと二十万ほどの金額が収められていた。
思わず、封筒を持つ手が震える。
ハイナは隣で「はわわわ……」と声に出してしまうぐらいに動揺していた。
しかし、僕の頭の中には一つ疑問が浮かぶ。
「エルさん、副業でのお金ならいつも貰ってますよ?」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/3/29 12:20
白崎ライカ
アニメとかファンタジーが好きで、とうとう小説に手を出してしまいました。
自分の好きな時に書いてるので、
不定期投稿です。
すごい今更ですが、誤字癖があります。どうか温かい目で見て下さると作者は喜びます!
さらにさらに今更々ですが、
使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです!
よろしくお願いします〜