天の心のままに【下】

通話を終え静寂が訪れると、そよ風に揺れる草花の歌が鮮明に浮かび上がる。茜色に染まりつつある空を見上げ、考えた。 どうしてこうもままならないのだろうか。 心にずっと残っていた、小さな石。それは蹴り飛ばしてしまうには簡単な小石で、でもどうしてか、蹴り飛ばしてしまうのが嫌な自分が居る。 世界はままならない。決して、自分達の思うようには動かない。人間達が交通手段として活用している文明の英智ですら、それを覆すことは出来なかった。なのに、なのにどうして僕達は… 「おーい、迎えに来たよー」 元気の良い声が耳に届くと、僕はそっと顔を上げる。そこに居たのは、僕にとっての幸運の女神であった。 「ちょっと、また考え事してたでしょ。顔が怖いわよ」 「本当かい、それはすまない。それはそうと、助かったよ」 「良いって、私達の仲でしょ」 「それよりさ」と、彼女は続ける。しかし、その言葉は飲み込むように消え去ると、彼女は一言「行こっか」と言って歩き出した。
じゃらねっこ
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ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。 毎日投稿始めます。