まなだれ

まなだれ
まつげをひっしと掴む水滴。 そのおしりを引っ張る重力。 一度目を伏せただけで、 静かにこぼれ落ちていったものたち。 タオルでぬぐったとしても。 いつの間にか跡にも残らないようなものたち。 スケッチブックにそれを落として。 ひとつひとつ書いていけばいいのだろうか。 色も、形も何もないけれど。
歩道橋
歩道橋
しがない歩道橋です。通られる際に、眼下の作品を見ていってくだされば、と。