着信待ちとその後の何か

 僕は、スマホに表示されている、素っ気ない時計をじっと見つめていた。    かかってくる。  かかってくるはずだ。    僕は、そうして、小一時間程、駅前のコーヒーショップで、スマホと睨めっこをしている。  最後に話したのはいつもう忘れただったか。
なぎのき