【プロセカ二次創作】これから始まっていくセカイ【ワンダショ男女CP】

「わんだほーい!今日もみんなお疲れ様ー!また明日ねぇ!」  今日の公演スケジュールを終えて、えむが団員一人一人にねぎらいの言葉をかけまわっている。  当初はオレ、えむ、類、寧々、そしてネネロボだけだった団員も各地でのワンダーランズ×ショウタイムの公演の成功と実績が認められ新規団員も増えた。オレ達が集まった頃は存続の危機でさえあったワンダーランズ×ショウタイムも今ではフェニックスワンダーランドの一大コンテンツとなっている。  だが、当時のメンバーはオレとえむ、そしてネネロボしかいない。  類は新たな演出のための勉強と機材をより派手にかつ安全に運用するための勉強と資格を得るためにその道へと進むため。  寧々は声楽の道へ本格的に進むため。  それぞれの道へと歩みだしていった。  無論、チャットや画面通話ではしばしばやり取りしているが、あの高校生の頃の全員揃ったショーは長らく出来ないでいる。  さみしくないと言えば噓にはなるが、各々の進むべき道を歩みだしているのをさみしさだけで止められるほど、もうオレ達も子供ではいられなくなったのだ。
紫水
紫水
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