いつも通り2

いつも通り2
小石を足で踏んでいく音が気持ちいい。 そう思いながら僕はいつもの道を歩いていく。 いつも通りの時間に、いつも通りの服装で。 目の前にはいつも通り1人の少女がいる。風に揺れるボブカットの寝癖がついたままの髪とイヤホン。 いつも通りが嫌だったけど、今はいつも通りが安心できる。 だから、いつも通りの挨拶をする。 「何聴いてるの?」 少女は驚きもせず慣れたように 「別に。適当に流れてきた知らない曲」 彼女の冷たい反応もいつも通り。
梅雨音
梅雨音
つゆねです  高1です Instagramはtuyune_227_でやってます。