『赤ずきんと森の歌』
昔々、小さな村に、赤いフードの少女が住んでいました。みんなは親しみを込めて赤ずきんと呼んでいました。
ある春の日、母親が言いました。
「おばあさんが風邪をひいているの。これを届けてあげてね」
籠には、温かいスープと甘いパン、それから一枚の白い紙が入っていました。母親はそれをそっと赤ずきんに手渡します。
「これはおばあさんにだけ読んでもらう手紙よ。必ず届けてね」
赤ずきんは「はい」と答え、森の小道を歩き出しました。
森は春の息吹で満ちていました。鳥がさえずり、木々が淡い緑を広げています。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/8/13 9:54
エデン。
小さい頃からお話と詞を書くのが好きでした。
過去に書き溜めた物語や、最近書いた物語を載せていきたいと思います。
イラスト/ノーコピーライトガール様