ひだまり。
「お疲れ~」
頭上から声が聞こえた。上を向くと、カラスが私の方を見てクイッと眉を上げている。
「お疲れ‼ 今日も素敵なパーティーだったね‼」
「そうね」
私たちヴィランが日の目を見るこの季節には、毎日のようにパーティーが開かれている。私がお仕えしているジャファー様曰く、表向きはパーティーだけど、実は人間からエナジーを奪うという裏の目的があるものらしいけど。まあでも、私はそんなことは関係なく、折角のパーティーを全力で楽しんでいる。
「ていうか、あのファシリエ? とかいう奴、いつになったらエナジーちゃんと集められるようになるのかしら。アタシ達がどれだけ一生懸命踊ろうが、アイツが仕事できないようじゃ堪ったもんじゃないわよ」
「あー‼ そっか! 確かにそうだねっ。でもさ、楽しいから別にいいんじゃない?」
「全く……、アンタはどこまでも楽観的ね。羨ましいわ」
そう言って首を振るカラスの髪が嫋やかに揺れる。
「ねぇ」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/3/11 14:54
最終編集日時: 2025/3/15 6:36
おもち
こちらでの寄り道は如何ですか?🍀🕊
ここに辿り着いてくれた貴方のお気に召すお話があれば幸いです✨
短編小説サイトPrologueでも投稿しています📚