剣の役目と鍛冶師の役目

カン、カン、カン、…キーン…… ハンマーで何かを叩く音で目が覚めた。 夜中。父は竈に金属を焚べ、ハンマーで休まず打ち続ける。いつから打っているのだろう。父の額には汗が滲んでいた。装飾の凝った剣が出回る中、父は剣自身を鍛えることを辞めなかった。 それから数年経ち、今では私が父の後を継ぎ、店を経営している。 カラン…店のドアが開いた。 「ルイ、遊びにきたよ〜!!あいっかわらず汚いな〜…まあそこがいいんだけどね!」 店に入ってきたケモ耳の少女は子供の頃からの友達、リリカだ。 どうやら金属をもらいにきたらしい。 「悪いけどこっちもないの。ところで来月貸した金属はどこいったのかしら?」
卸売生姜
卸売生姜
はじめまして。私は卸売生姜というものです。