24時

 明日が怖くて眠れない。明日が来ることがわかっているから身動きが取れない。今日も納得できるくらいに生きたのに。この不安はどこから来るんだろう。元々の臆病な性格のせいか。それとも誰かが私を操って、心配にさせているせいか。私という存在は果たして自由意志で動いているのか。  運命は信じます。運命があるからこそ私は動いている。運命が私の背中を押し、私はそれに抗うことなく流されている。そうでなければ私のような怠け者が生きていられるとは思わない。だから実際、私は自由意志で行動したことはない。自分の成功も失敗も包含するのが運命なのだから、一喜一憂もない。一喜一憂するとすれば、自分が自由意志に近いゆるい運命によって導かれ、自分の行動がある結果を生み出しているかもしれないと錯覚する時だけだ。  作文のコンクールで賞を取れたのも、県大会で六位になれたのも、高校大学受験に失敗したのも、大学でインカレに出られたのも、全て自分の力ではない。大きな運命の流れに沿って、あらかじめプログラミングされた私の行動パターンを遂行して行っただけだ。つまり、私の行き着く先は運命によって導かれる死。終着地点は死。無意味な死。有意義な死。讃えられる死。  死に向かうまでのプログラミングされた道通りに進む。だが、エラーが発生して道から逸れることもあって欲しい。  
洞田浮遊
洞田浮遊
小説家になりたいです。