それでも私はまだ光を求めた。
本ベルが鳴り響き、ホール内は闇に包まれた。
高まる心臓でまだ幕が降りたままの舞台を見つめる。隙間から見える光が想像を膨らませる。
音楽と共に幕が上る。見開いたままの未熟な私の目には彼らだけの世界が広がっている。
作り物のはずなのに、彼らの生み出すそれらは生きていた。スポットが一人一人を輝かせる。輝かせているのはスポットなのか、それとも彼ら自身なのか。彼らの発する一言一言が私の心に脳に、ホールに、果てしなく響く。発声、全ての技術が完璧だったのだろうか。汗、曇りない眼、手先、足、声、演出力。全てが私には眩しかった。
そう、この世界は私には眩しすぎた。
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カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2025/12/19 11:28
萎落
好きなものを好きなように飾る