積もった塵は飛んだ先で

塵も積もれば山となるとは、よく言ったものだと思うけれど。 塵で作られた山は耐久性に欠けているとも思う。 実際、今この瞬間 俺と目の前であほ面している女との間に積もっていた塵は一瞬で吹き飛んでしまった。 「…は?ちょ、ちょっとその冗談は面白くないと思う…」 冗談であって欲しいって顔してる。 そんなことは俺が1番分かってるよ。 でも、それでも 「冗談なんかじゃない。俺はずっとお前のこと好きだったよ。」 そこにいたいと思ってしまった。
つっつ
つっつ