夢店屋case4

この店で働き始めてから、3年ほどが経ち、僕はこれまでに色々な客の夢を見てきた。自殺を夢見る自殺未遂少女の本当の夢、就活で劣等感に囚われ、ニートとなった男の欲望を描いた夢、教師という職業を愛し、生徒のことを陰ながら考えいたしがない教師の夢など様々だ。 多種多様で人それぞれの夢は、最初は僕を楽しませた。それでも、3年も続けていれば、人の欲望はある程度パターン化されていて、同じような欲望が増えていき、退屈になった。 僕のこの退屈を、誰か消し去ってくれないだろうか。 そう考えているある日だった。 いきなり、夢店屋の扉が開いた。僕は驚いた。今日は、予約が入っていない日。店に誰も来ないはずだ。 扉を開けて、出てきたのは見知らぬ僕よりも少し年上の女性だった。
星野 竜介
星野 竜介
(ほしの りゅうすけ) 小説家目指してます。ジャンル色々で、不定期で書いてます! フォロー是非とも、いいね頂けたら嬉しいです。コメント頂けたら最高です😊