ブルースター、洋上に咲く。

ブルースター、洋上に咲く。
 この広大な海原の真ん中で何処か君を探している私がいる。  日は暮れがかり、燃え尽きそうな水平線の向こうを眺め、冷たい潮風に当たりながら、ただ静かな船上で汽笛ばかりが鳴り響いている。 “”もう会うことはないのか……“” 涙を拭き、静寂の中、私は売店で買った弁当を食べた。 割り箸は上手に別れなかった。
新野楓衣
新野楓衣
初めまして、新野楓衣(あらのふうい)です。趣味は読書とベースで芥川龍之介が好きです。しがない雪国の高校生ですがよろしくお願いします。