忘れがたき炎の物語 第四章「破滅の帝国編」

忘れがたき炎の物語 第四章「破滅の帝国編」
第9話「旭日」 神聖ナナウィア帝国から東の方角は、だだっ広い平野や農地が広がっている。まっすぐに伸びた地平線から朝日が昇ると、スレイヤ城の城壁を金色に照らし、その姿を運河の水面が映し出す。 からっと晴れた青空には虹が現れ、人々は今まで帝国を覆っていた陰鬱な空気が明らかに変わったのを肌で感じ取っていた。 自由の天地ランドオブザフリーが街中にビラをまき、お手製の楽器を鳴らし、騒ぎ立てた。そのビラにはこう書かれていた。 【悪しき権力の亡者、ランディー伯爵は吸血鬼であった!そしてそれは我々“自由の天地”が正義の鉄槌を下し、とうとう追いやった。我が帝国は自由になった!皆の者よ高らかに叫ぼう!喜びを分かち合おう!】 スレイヤ城の上階の窓から燦々と朝日が降り注いでいる。
判虹彩
判虹彩
はじめまして!ばんこうさいと申します。よろしくお願いします。 「忘れがたき炎の物語」ご感想などいただけると嬉しいです! Xアカウント↓ @Pinchoconyaas