奏でる
「先輩、まだ来てないのかな」
放課後、誰もいない部室に呼び出された私は、何時ものように吹奏楽部の部室へ向かった。
ドアを開け、その辺の机に腰掛けると自分の楽器ケースを開け、少し緑色の錆の目立つサックスを手に取る。
ストラップを首にかけながら譜面を開いて、課題曲の指運びを何となく練習してみる。
「ここが、ね」
ソロパートへの繋がりがどうしてももたつく。これでもっと音量を上げろというのだから、先輩も無茶なことを押し付けてくるものだ。
トランペットを華々しく吹く先輩の姿が脳裏によぎる。
それから、私の身体に夢中になって腰を叩きつける彼の姿も。
「…っ」
思わず、ぎゅっと足に力が入った。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/4/3 23:38
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
hayama_Yui
書き散らし。
投稿は不定期更新です…