世界を壊すまで

舞台の床は、昼間に踏んだときより冷たかった。 照明の熱だけが、現実にここに立っていることを教えてくれる。 客席は暗い。 何人いるのかも分からない。 俺たちは売れていない。 名前を言っても、首をかしげられる側の人間だ。 それでも、今日も舞台に立つ。
涼風葵
涼風葵
❥2024.9.23〜 蒼色文学創作者☁️ 限界慶應生