人間になりそこなった僕たちに
人間とはなんだろうかと、僕はよく思うことがある。
「お前ら人間じゃねえ」みたいな台詞があるように、人間とは助け合いとか、相手を思う気持ちとか、感心するような行いとか、教養、マナー、倫理みたいな、様々なモノを身に着けた高潔なヒトのこと指し、それらが欠落したヒトは人間じゃないんじゃないかと思った。
しかし、それとともに、人間の美しさには醜さも含まれているとも思う。欲望の末の破滅とか、貧困故の犯罪とか、絶望故の自殺とか。とても文学的で醜さこそ美しく、この醜さこそ人間らしいとも僕は思う。
最早これには答えなどなくて、だからこそ宗教とか思想とかがいくつもあるんじゃないかと思う。
どちらを信じるかは僕次第。
「ねえ、今何考えてるの」
セックスを終えて二人で同じベットで寝ていた。
「僕たちが人間かどうか」
「賢者タイムってことね」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/11/7 9:41
最終編集日時: 2024/11/8 4:52
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
イキャメル