私達は脊椎動物
私は山が好きだった、山登りをしては自然に触れていた。あるとき久しぶりの登山で休憩していると、同じ登山客の男性に出会った。
彼の手作りという、水筒入ったお茶を頂いた。水筒から紙コップに移して、私に渡された。
しかし、お茶は酷く濁っていた。茶色の茶葉が大量に浮いている…..。
中国で教わったお茶らしい。確かに横浜の繁華街でそれらしい茶葉が売られていたはずだった。
小心者の私は断ることができなかった。
意を決して飲んだ瞬間、そのお茶は見た目に似合わずとろとろとしていて、寒天だか、片栗粉だかを溶かしたようで、ぞっとした。私はそのとき痩せ我慢してその男性とにこやかに会話していた。 彼は優しそうな中年男性で、今度成人するらしい娘の話をしていた。私はその男性と別れた後も釈然としなかった。何か透明な細い虫のような、細長い魚の稚魚のようなものが茶葉の間を縫って泳いでいるような気がしたから。
そしてそれは今、私の中にいる──────
私は恐ろしくなった。何かおかしな物を飲まされたのではないか?
私は次の日熱を出した。お陰で会社を休むはめになった。39度。
原因はあのお茶に決まっている。
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カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2026/3/15 5:56
最終編集日時: 2026/3/15 12:14
鶴さん
特に西尾維新、森博嗣、舞城王太郎が好き。書きだめが沢山あります
(`・∀・)ノイェ-イ!