割り切った関係

割り切った関係
そのロボットは災害時、人を助けるために造られた。製造者からは「命の危険のある者を助け、その命令に絶対に従え」 とプログラムされた。 初めてそのロボットが実用された日ある一人の老人が助けられた。ロボットの背に乗せられながら老人は「ありがとうね、ありがとうね」と何度も言った。そして安全な所まで来ると「もういいよ、大丈夫だよ」と言った。その瞬間、ロボットは手を離した。 老人はロボットから落とされ腰を打ってしまった。すると老人は「なんてことするんだい!」と怒りを露にした。しかしロボットは淡々と「私は貴方様のご命令に従ったまでです。」と告げ、歩いていってしまった。
八咫烏
八咫烏
ただの本好きです!文章書くの下手くそですが、読んで頂けると嬉しいです。