スキャーリィ編 19話 償い1
目が覚めた時にはもう全てが終わっていた。
周りを見渡すともうすでに船は港が見える所まで来ていた。皆んなさっきの攻撃でかなり消耗し、中には先程までの私ーー筒美《つつみ》紅葉《もみじ》のように気絶している人さえいた。あんな状況で、誰が船を運転したのだろうか……そして、先程まで船上に十数人いた軍人達は半数以上も減っている事も分かった。それに……
「衿華《えりか》ちゃん……」
私は気を失う前の事を必死に思い出す。
船上にいた全員が感情生命体《エスター》の『衝動《パトス》』によってピンチになっていた時、衿華ちゃんは私に対して特異能力《エゴ》を使った。そして、私は気を失った。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/2/18 2:02
最終編集日時: 2022/2/20 14:50
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
華蘭蕉(はなかんな)
百合そうで百合くないでも結構百合な『だーくふぁんたじー』を書く小説家こと『はなかんな』です。小説内で多用する花言葉をトッピングか何かと勘違いしてる説がある。本人曰く花言葉のライブ感がたまんない。やっぱ花言葉よ。
だいたい毎日更新中。忙しい時は更新忘れるかも。連載中のお話の続きが気になる方はTwitterのリンクを辿ればいっぱい読めます。