高望み

私は死んだことがある。 幼い頃から誰かの1番になりたいと常に望み続け、しかし自身の性格の癖の強さのせいか1番になったことは多分今まで一度もなく、それどころか嫌われることも少なくはなかった。それでも周囲への愛情が人一倍強かった私は、皆を愛せている今のうちに死んでしまおうと考えたのだ。欲を言えば、死ぬことでみんなの中で私が一瞬でも1番になればいいと。つまり愛されるために死んだのである。 しかしみんなの反応は思っていたものではなかった。 驚く者こそいたものの、皆は泣くことも後悔することも後を追うこともせず、私がいないこと以外は今までと何も変わらない毎日を過ごしていた。 私は勘違いしていた。1番にはなれずとも、もう少しくらい愛されているだろうと本気で思っていた。死ねば愛されると思っていた。しかしどうやら現実はそうはいかないらしい。愛されていないものは、とにかく愛されていないらしい。どうしようもない事実らしい。 私は自分の価値以上のものを求めていた。
いかのこ
いかのこ
主に自分が思ったこと感じたことを書いてます!いつか物語も書きたいと思ってます! 投稿頻度は低いですが、よろしくお願いします( ‎¨̮ )و✧