09 勇者ガーネス
その羽の箇所にちらほらとややほころびが見える、ドリル状の一角を頭部に生やした白い蝉が、失われた言語文字が渦を巻くサイの亜空間を音速を超える速度で回転しながら飛ぶ、その蝉はノウスの瞳から霊魂に成り亜空間に侵入した杏里の化身である。
そのドリル状の一角で次々とセキュリティシールド壁を突き破り、周囲にはそのクラッシュ音が鳴り響いていたのだった。
杏里は思う。
『全て私が守るわ、それと終わらすは、全てね』
そしてひらけた空間に出る。
そこで杏里が目にしたのは、紫の六角の水晶壁に守られたサイの祖の竜帝であり、その姿は、巨大な龍とスズメ蜂を同時に思い起こす混合的な姿であった。
杏里はその姿に怯む事なくその水晶壁にも角を当てる。しかし半分刺さった所でバキッと音を鳴らし角は折れてしまったのだった。
水晶壁の中の竜帝がそれを見て細く微笑む。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/7/9 3:09
最終編集日時: 2026/7/10 1:17
仙 岳美
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