勇者の恋は みのらない
「ちゃっすー…」
サークル室のドアを開けると、今日も先輩は一人だった。
「やぁ、君か」
先輩はゲーム機の画面から少しだけ目を離して、こちらを見た。
「今日は何やってんすか? またドラクエ?」
「あぁ、3だ……」
先輩は少し哀愁のような空気をまとって、気怠そうに答える。
「どしたんすか」
先輩のクセに生意気な。
「フム…少し、昔を思い出してね……」
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カテゴリー: お題
投稿日時: 2022/9/17 8:33
四季人
挨拶がわりに「読んだ記念」していくおじさん。