現代侍 最終章 其の29

現代侍 最終章 其の29
突如として現れたのは、かつて政府の命により非人道的な転生実験を行っていた、マッドサイエンティスト━━━否、そのかつての被検体を経て、宮本武蔵の完全体を現代に顕現させた、現在進行形の黒幕、十二文字博士(じゅうにもんじひろし)。 天城才賀の体に令和丸が宿った元凶であり、京都大戦において才賀達と共に魔女と立ち向かった男である。 かの大戦後、自分が生み出した被検体達が自らの意思で帰還したあとの彼が何をしていたかといえば。 既に政府の後ろ盾もない彼は、ほぼ個人的な趣味で、自分の研究を完成させてしまった。 転生の課題だった座標を克服し。 最強の肉体の量産化を実現し。 強固で精密なコントロール性能を発揮できるように改良した。 被検体(サンプル)を経て実験は実を結び、好きな魂を己のコントロール下で完璧な肉体に転生させることができる。 いまや、十二文字の思想次第では野放しにすることこそが日本の危機と言ってもよいだろう。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。