雨
雨が降った。 ふと窓を見ると一滴の雫が窓の縁に落ちた。 横になりながら、こんな日も悪くないと目を瞑る。 雨の音を聞くと心が落ち着く、今日はゆったりと読書でもしようか。それとも、ベッドから見える外の景色を描こうか。 そんなことをずっと考えている。 雨に心を揺さぶられながら、 やりたいことを連想させる。 そのうち雨の音も強くなる。そしてまた弱くなる。動かない体と、よく動く心を雨に委ねて、病室の窓に映る景色を見ていた。
憧れ屋
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