空を渡る王女 第10章 誓うⅡ

空を渡る王女 第10章 誓うⅡ
 そうして、日が傾いて空が黄色に変わってきた頃だ。三人で人が疎らな通りを歩いているのは良いのだけれど、自然と私の足は止まっていた。  小さな段ボール箱に、これまた小さな白い毛玉が丸まっていたのだ。『可愛がってください』なんて一言が添えられている。それならば、元の飼い主が責任と愛情を持って育てなさいよ、と文句を言いたくなった。  頬を膨らませながら、気付けばその白猫を抱き上げていた。 「この子、連れて帰ろう? 独りぼっちは嫌だもんね」  クリクリの青い瞳はまっすぐに私を見詰めてくる。 「駄目だ。俺たちは飛空船で生活してるだろう。この子には狭すぎる。可哀想だ」
七宮叶歌
七宮叶歌
恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。 NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2026年1月1日開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様