第10回N1『Hang over』
『あ』
与えられる役割の多さは、さして重要ではない。
それこそ、母音ともなれば莫大な仕事が舞い込んでくる。縁の下の力持ちというわけだ。「下」の「た」はtとaの結合、ないしは一悶着であり、「力」の「か」もご存知の通りであろう。aとiとuとeとo、それは無論様々にあるわけだが、後ろ四つは付随物に過ぎないと考えるのが一般論である。随時議論が絶えない訳ではあるが。
つまるところ、母音を神格視する過激派と、子音との共依存を謳う穏健派がいるのだ。母音は子音がなければ一発屋であり、子音も母音がなければ文字通り赤子であると。
言葉の成り立ちからして、なんだか的外れな議論を永遠としているような気もするが、その点についてはこの際どうでもいい。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/8/14 10:06
ot
面白い物を読ませてくれる人が好きです。
noteにもいます。
11.4 ~