第二話 焦り

「よろしくお願いしますっ!」 そう声が響いて試合が始まった。今日は山梨県大会の決勝。もう敗北が決定したチームや、他の県大会で見事優勝を収めて地方大会が確定しているチームの偵察部隊が来ていた。俺はその時中二で、先輩(中三)しか抱えられない“この試合が中学最後の試合かもしれない”という緊張を背負った中でコートに立っている先輩五人を見ていることしか出来なかった。 だが、問題はこの後だ。 相手チームの選手によったファウルで先輩の一人、大野さんが怪我してしまい復帰の見込みも見えなかった。だから、俺たち中二のうち、誰が行くのか気になっていた。あいにく中三は五人しかいないのだ。そして誰がコートに立つのかが告げられた。 「おい、大輝、行け。」 俺の名前だった。 次回 第三話 惡戦苦闘
川布
川布
中学受験期真っ只中の小6! 特に将来の夢とはありません((>_< ;) でも、じゃんじゃんマジレスして下さい! (ドMではありません) 主に連載をしています。 基本的には1日1話分ですが、気分がノッていると、1日3話とかもあります。毎日投稿は一応できる限り続けるつもりですので。 ちなみにフォローは遠慮なく☺️ もちろんフォロバしますよ!