盲愛の踊り
学生は、誰もいない校内を跳ねながら歩いていた。
それは恍惚というのか、陶酔というのか、
とにかく、意識もはっきりしないで、嬉しさだけに
踊りのようなおかしな歩き方をしていたのである。
学生は、一種の狂人であろう。
彼は怠惰なくせに、ひとつのことに執着すると
それからは、ずっとそれだけに身を注ぐ性分であった。
それは、恋愛だとか何だとかにも変わらない。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/7/15 9:05
後川
書きたいときに書くので、1,2ヶ月に2本程度しか書けません。フォローしてくださる方、ありがとうございます