穴がある部屋①

穴がある部屋①
①  子どもの頃に思い描いた将来の夢を、叶える人間はどのくらいいるのだろう。  きっと、考えるよりずっと少ない。  だって、人生は永い。みんな少しずつ成長して、大人になって、現実をみて、幼い頃の自分がどんなに世間知らずで、大胆不敵な愚か者であったのかを知る。  だけど、少しだけ。  そんな愚か者が、どうしようもなく羨ましくなるときがある。  二〇二六年、一月某日。新たな年の始まりに、成人の日が続き、お祭り気分が抜けきらない今日この頃。何かにつけて地球温暖化が取りざたされる昨今だが、日本の冬はしっかり寒い。
鞍馬
鞍馬
よろしくお願いします。