現代侍 最終章 其の19
天城才賀が通う高校、逢刻高校へ不法侵入した鞠家牡丹は、早々に清水と名乗る男子生徒に見つかったが、幸いなことに天城才賀の後輩であったため、現在、彼の案内の元、天城才賀の所まで向かっている最中である。
「私が部外者だって、どうして分かったの?」
牡丹は、清水に問う。
「こんな綺麗な方、うちの高校に居ませんから。それにジャージも、よく見たら違うし、案外分かりますよ」
そっか。
侵入できたのは、本当に運が良かっただけということか。
今はもう、本物の生徒と歩いているため、疑われる事もないだろう。
てかこの子、一年生だろうに、それに、こんな童顔で、さらっと嬉しいことを言ってくれる。
「この廊下の突き当たりが、道場です」
迷路のような廊下を結構な回数曲がった後、清水は廊下の先にある障子風な引き違い戸を指差した。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/6/4 22:22
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。
好きなことは好きにやれ。
名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。