【選択肢分岐】悪い夢

【選択肢分岐】悪い夢
少女のような少年のような可愛らしい声が聞こえる。それは楽しそうに笑っているが、果たしてどこから聞こえているのか、笑っている主は誰なのかは全く分からない。見渡す限り真っ暗で姿形も何もないのだ。 だがその中で一瞬、二つの黄金の目がこちらを見つめているように見えて…… あなたは目が覚めた。 清々しい程の朝だ。カーテンから漏れ出た朝日で部屋の中がうっすらと明るく照らされている。 起き上がったあなたの体はどうしてだろうか、汗をびっしりとかいている事だろう。 なんだか悪い夢を見た気がするのだが、思い出せない。特別意味があるような夢ではなかった気がするが…… 考えても答えにたどり着く事が出来ないモヤモヤに加え、汗でとにかく体がべたべたして気持ち悪い。 とりあえずシャワーでも浴びようか。
とぅと
とぅと
短編が得意なとぅとです。結末や意味合いを読者へ投げかけるような小説が好きです。 現代ダークファンタジー「人形に願いを」を連載中