祓い屋のお仕事 3

射雨 緋色(いさめ ひいろ)様 八染家本邸の近くにて妖の気配有り。詳しくは本邸にて                         八染 綴(やぞめ せつ) 射雨の自室には短い手紙が置いてあった。切手は貼られておらず、八染の式が直々に持ってきたものだろう。 「…早速お呼びか。」 射雨はつぶやき、窓の方へ目をむける。窓から見える空模様は雲ひとつない快晴であり、蝉の大合唱が暑さを物語っていた。 八染家 本邸 「おや、遅かったですね。」
赤木
赤木
学生 初めまして。拙い文章ですが気に入って下さるととても嬉しいです。BL作品、ほの暗い作品多いと思います。思いつきで投稿することも多いです。