ヒノモト
日光、それは大地の恵みの素であり、人間の必須成分の一つである。その必須成分というものは、長らく欠損してしまうと不利益が生じることがある。我はその不利益を被りヒノモトに出られぬ生活を強いられてしまった。ヒノモトは宝の山である。だがそれはいつも陰に隠れていて見えない。失ってはじめてそれを認識してしまった。認識してからは必死に取り戻そうと努力した。そしてその結果、木漏れ日程度は取り戻すことができた。だがすべてを取り戻すことはできなかった。一度壊れたモノのヒビを消せないからである。だから壊れる前に引き返して欲しい。
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カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2022/6/7 3:29
最終編集日時: 2022/6/7 3:30
淡路 結波
毎週月曜と木曜に更新している詩書きです。
コメント頻度・返信共に低いです。