現代侍 最終章 其の16
「拙者も学校に行きとうでござる」
宮本武蔵を追う侍と鞠家牡丹の作戦会議は、夕暮れ、鞠家家のリビングで始まった。
「ほ、本気でござるか」
侍は至って真面目に提案しているようだが、一体どこの女子高生が侍を従えてスクールライフを送れるというのだ。
このご時世、瞬く間にSNSの槍玉に挙げられることだろう。
あいにく、さすがに我が校の制服━━━特に男子用の制服━━━ましてやこの侍の背丈に合うものなど、我が家には用意はない。
和装でなくてもこの背丈と顔貌で十分目立つと言うのに。
「拙者忍ぶのも得意でござるゆえ、牡丹殿に迷惑はかけないでござるよ」
「ほんとかなぁ……?」
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/5/27 3:16
最終編集日時: 2025/5/27 3:19
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。
好きなことは好きにやれ。
名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。