あなたの仮面を
仮面それは私の呪い私の両親は幼い頃に交通事故で死んだ私を庇って死んだ信号無視の車が突っ込んできた時に私を突き飛ばして死んだそれからは祖父の家で暮らしているその祖父には
祖父「お前はこの仮面を付けていなさいこれを絶対外しちゃいけないよお前の為なんだわかってくれ」
そう言われ仮面をずっと付けていた。中学生のある日祖父は死んだ急性心筋梗塞だそうだ昨日まであんなに笑ってたのに、そう思っていたでも不思議と悲しくなかったそして気付いた私は両親が死んだ時は悲しかったはずなのに仮面を付けてから全く悲しんでいないのではないかそう思い、仮面を外そうとした、でも“外せなかった”何故かわからないけれど外そうと力を込めても力が抜けて外せないのだ後ろで縛られている仮面の紐を解こうとしても全く力が入らない無理矢理に外そうにも力が入らない。呪い。そんな言葉が脳裏をよぎる私は鋏を手に取り髪と一緒に切るつもりで切ったすると切れたそしてカランッと音を立てて仮面が取れたするとゾクッと悪寒がしたすぐに仮面を手に取ると少し収まるがまだする急いで鏡に向かうと初めて見る私の顔が写っていたそりゃそうだ幼い頃からつけていて顔を見たことがなかったのだからでも写っているのは私の顔だけじゃなかった私の後ろに血だらけの男女がいた見覚えがあるこの人達は私の両親だそして両親はこちらを慈悲のこもった瞳で見ていた母と思える女性は私に寄り添う様に父と思える男性は二人を守る様にそしてその後ろに見える黒い何かを寄せ付けない様にしてる様に見えたこの二人は死して尚私を守っているのだそしてこの仮面も私が黒いものに連れていかれない様にしてくれていたのだ仮面をそっとつけると悪寒は消えたそして両親の姿も見えなくなった悲しいけれどこの仮面を付けなければ私は向こうに連れていかれそうな気がしていただから私はこれからもこの仮面をつけよう。この仮面の呪いを加護を受け続けるために
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2022/5/2 10:07
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
零斗