記憶のパズル

唐突だが、私は死んだようだ。 私も、あまり、詳しい状況が分かっていない。慌てていても、分からないことは分からない。軽く状況を纏めておこう。まず、私には実態がない。声を発しても、誰1人、聞こえない。とでも言う様に通り過ぎていく。それと、物に触れはするのだが、物の中身をすり抜けることも出来る。摩訶不思議だ。  それだけで自分が死んだと、決め付けていいものか、とも思ったのだが、ふと、自分の顔に触れた時に気が付いた。 私には目が無いようだ。 目を塞がれている、とも考えたのだが、触ってみた感触、眼球が潰れて、無くなっている、と考えた方が良さそうだ。  痛みも無く、不思議な感覚だ。余程酷く抉られたのか、例えるならば、プチトマトを手で潰した、と言ったらいいのか、その様な、ヌメリとしたものが指先にまとわりつく。
駄菓子屋さん
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