追憶の名残〜blue side story〜 第8章 過去へ繋がる森Ⅱ
「それ……」
鈴の音のような声に、肩が震える。
「ちょっとね」
しまった。見られてしまったものは取り消せない。
胸元にネックレスを仕舞い、ミユの顔も見ずにフォークと皿を取り上げた。そのまま廊下へと進む。
このリングは君のものなんだよ。そう言えたなら、どれ程楽だっただろう。
重たいと思われたくなかっただけではない。このリングの存在を知らないミユの反応を見て、自分自身が傷つくのが怖かったのだ。だから、毎日身に着けていたとしても、人目に晒すことはなかった。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/11/1 6:45
七宮叶歌
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優勝者
第1回 ot 様
第2回 ot 様
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優勝者
第1回 黒鼠シラ 様