無味無臭無価値駄文【恋】
本当につまらない片思い。
別に、それが成就するということもなく、また成就させようという気概もない。物語的になんの発展性も無く、なんの盛り上がりもない、語ることすら憚られるような、ただの平凡な片恋なのだ。
いや、“だった”のだ。
恋をする。憧れる。目を向ける。思い描く…。そういったことは、人生において経験をせず終わるものだと思っていた。
季節は覚えていない。けれど、皆長く厚い袖を携えていたのだから、きっと寒い時期だったのだろう。そして天気は、晴れていた。時間は放課後で、適度に傾く穏やかな光にぼんやりと包まれ、その滲んだ絵の具のような印象を今でも覚えている。私は帰り支度をしていた。特に何を思う訳でもなく、ぼんやりとした視界の中で、日常という量産の連続をまた終える。そういう日々。
だが、その日は少し違っていた。
本当に、小さな違いだ。
私はその日、何気無く辺りを見回した。何かを期待していた訳ではない。けれどもそれは、予想とは違った結果を私にもたらした。
僅かな人々が残された一室の中、一つだけ目に付く存在が居た。
ただ一人、静かに箒をはく不思議な存在だった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/3/19 16:02
じゃらねっこ
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